* * *　音楽サロン　* * * フレデリック・ショパン　（1810〜1849） 　１．遺作のノクターン　（cis-moll）（演奏時間 3分20秒） 　２．エチュード　op.25-1（as-dur）エオリアンハープ（演奏時間 2分41秒） 　３．ノクターン　op.15-2（fis-moll）（演奏時間 3分2秒） 　４．遺作のノクターン　（c-moll）（演奏時間 2分46秒） 　　　時は風雲怒涛のヨ−ロッパ１９世紀、花の都巴里、 　　　シャンデリアの輝くエレガントなサロンにて、 　　　美しいドレスをまとった淑女たちの華やいだなかに、 　　　上品かつ繊細な芸術家の風貌の若きショパンが　 　　　ピアノの前に座り、そんなに大きくもない細い指から 　　　次々と優雅に繊細に時にはダイナミックに華麗に 　　　ピアノの箱から自作の曲を素晴らしく歌いあげ、 　　　詩的にかつ饒舌な音の世界を紡いでゆく・・・ 　　 　　　 　　　これは　まさにポ−ランド生まれのショパンが 　　　２１才からパリにきて活躍をはじめ、 　　　大変にもてはやされていた頃の様子といえよう。 　　　ショパンのノクタ−ンときたら非常にロマンティクで 　　　自由で繊細で洒脱なイメ−ジがある。 　　　 　　　しかし、ショパンという人はじつはとても激しい 　　　情熱を内に秘めていた人なのだ。 　　　後年結核なよる病身だっこともあって、その作品 　　　全てに生命への希求の激しさと愛しさが感じられるようだ.　　 　　　それの激しさは静かなノクタ−ンといえども 　　　その曲想のあいまにも時々ほとばしり出てくる。 　　　 　　　ショパンの父は純粋なフランス人だった。 　　　彼の作品にはマズルカなどにみられるポ−ランドの素朴で 　　　自然な雰囲気とリズムなどの面をもつ一方で、父のその 　　　フランス的な感性もあわせもっているようにも思われる。 　　　　 　　　ショパンはポ−ランドのワルシャワ音楽院を抜群の 　　　成績で卒業した後、ヨ−ロッパ各地で演奏会を開き、 　　　自作を出版し、パリの最初の演奏会も大成功して、 　　　その名声は確固たるものになった。 　　　その叙情性あふるる彼の曲想は、アイルランド生まれの 　　　ジョン・フィ−ルドに始まったロマンティク様式といえる。 　　　が、それはそれまでの一般的な整調で謹厳な 　　　古典的ピアノ音楽の世界からみれば、 　　　いかにも感傷的で軟弱に感じられたであろう。 　　　が、大衆も若者もショパンの新しい音楽に熱狂した！ 　　　たとえば昔ながらの音楽の古典的な勉強をしっかりと 　　　積み上げてきていたメンデルスゾ−ンもしかり、 　　　 　　　ショパンの作品に熱狂的になった彼は、ショパンの 　　　“おっかけ”になり、弟の勉強ぶりを心配する姉は、 　　　あんな軽薄なはやりものに気をとられるんじゃあり 　　　ませんよ！というふうな説教の手紙を残している. 　　 　　　そして、ショパンは巴里で多くの様々な芸術家たちと 　　　交流し、ロマン主義運動の中心的存在になった。 　　　かようにショパンの曲は他の追随を許さない 　　　彼独特のピアニスティクな世界をきりひらき、 　　　“ピアノの詩人”として今日までたたえられている。　 　 ショパン追悼 　　　　　　　　　　　　いけのゆき　　 　 　ショパンはわたしの　　こころ 　ショパンはわたしの　　いのち 　 　ショパンはわたしの　　なみだ 　ショパンはわたしの　　よろこび 　 　いつも　ピアノとともにあった　ショパン 　いつも　ピアノでうたい、話しかけてくれた　ショパン 　傷ついた　わたしのこころをなぐさめ　いやしてくれた　ショパン 　ともによろこび　わらい　祝福してくれた　ショパン 　 　いのちをけずり　血のなみだをしたたらせながら書かれた　楽譜 　たくさんのよろこびと　たくさんのかなしみが　いっぱいにつまった　楽譜 　体を病んで　だからこそ　生きている喜びをつたえてくれた　ショパン　 　体を病んで　それだけに　哀しみを深くあじわいつたえてくれる　ショパン 　こころは　　巷間に　遊びながらも 　魂の輝きのすべてを　　ピアノにささげ尽くした　ショパン 　その短い生涯が　　こんなにも長く　　 　　　　　　　どれほど多くの人々の心を　　いやしてきたことか 　その音楽は　聞く人みなの魂にしみ入って　いのちを輝かせてくれる 　　　 　こころの友　　ショパン　　　　 　永遠のいのちをつたえる　　魂の友　　ショパン 　ありがとう　　わたしのショパン　 　ありがとう　　みんなのショパン 　[ブログ]　［ケイタイ日記］　[掲示板]　［お問い合わせ］ Copyright 2006 Spiritual Peace Musician Ikebe Yukie , All right reserved.