フランツ・ぺーター・シューベルト (1797〜1828)
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1.即興曲 op.90-2(変ホ長調)(演奏時間
3分50秒)
2.即興曲 op.142-3(変ロ長調)(演奏時間 10分29秒)
シューベルトはウィーンの郊外で生まれた。
歌曲の王とも言われ、20才までに全リートの半数を書いてしまったほどの
早熟な天才だった。
彼は聖歌隊や神学校で音楽を学び、サリエリの作曲のレッスンを受けた。
多くの友の助けで、シューベルティアーデという音楽会を多く催した。
彼は作曲家として成功したが、
その生涯は短く、持病の悪化と腸チフスのため31才と10ヶ月で惜しくも亡くなった。
シューベルトの即興曲は作品90と作品142の2つで、4曲ずつの計8曲です。
ともに、彼の最晩年の1827年頃に作曲されたと推定されている。
★即興曲op.90−2 変ホ長調
ピアノの中級者にまず弾かれる有名な曲です。
三連符のながれるような常動曲的な部分と、
対照的なはっきりしとしたロ短調の舞曲的な部分とで作られています。
★即興曲op.142−3 変ロ長調
変奏曲形式で、第5変奏まであります。
そのテーマは彼の劇音楽"ロザムンデ"から用いられています。
これは遺作であり、その変奏は彼の一生をほうふつとさせるような
その一生の変遷を表現しているかのようにわたしには感じられます。
テ−マ :人生は美しく、期待と幸せにみちている。
第一変奏:少年時代のナイーブで恥ずかしがりやの内面を表現。
第二変奏:青春の喜びと歓楽。
第三変奏:そして悲しみと失意のドン底に落とされる。
第四変奏:気をとりなおし夢と希望に燃えて仕事に邁進する。
第五変奏:もはや天国に遊ぶ境地、天才が花開く。
コ−ダ :最初のテーマがより深まり宇宙と響きあい融けあう。
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