ゆたかなアフガンはいずこ
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かつてアフガンは 花咲き乱れ
鳥のさえずる 緑の大地だった
果物はたわわにみのり 野菜も穀物もたっぷりとれる
みずみずしい大地だった
人々は笑いさざめき
ひび平穏に生活をたのしんでいた
子供の目はかがやき 女性たちも顔をだし
日の光をあびて笑っていた
水のきれいな 空気の澄んだ
桃源郷のような長寿国 アフガニスタン
無心に遊ぶ子供たち 穏やかで素朴な人たちの地
人々と 神々は無心にたわむれていた
そこに ソビエト軍が侵入した!
その日を境に 天国のふるさとは
地獄へと堕ちてゆく 呪われた大地となった
さらに次々とむらがる大国は アフガンを食い物にし
愛のかわりに 武器を与え
喜びのかわりに 悲しみを
微笑のかわりに 苦しみをあたえた
鍬を持つ手に 銃を持つ
戦いの地において 神々は大地を見放した
全てはからからに渇ききった
人のこころも大地も・・・
武器商人は部族の抗争を支援し殺戮はつづいた
人々の涙はもはや枯れ果て 笑いは絶えた
そこにテロリストの旗印は
わが祖国を取り戻す希望にもみえたのだろう
しかし西欧はますます一方的に経済を封鎖し
国外の貯金を凍結し交通も交流も支援も
全てを断ってアフガンを追い込んだ
西欧世界はわかちあうことをしらないのだ
全世界はひずみとしわよせの全てをアフガンに押し付けて
知らん顔をして富を享受している
こころと体の飢餓の民は百万人に達し
とうとう堪忍袋の緒はきれた
バ−ミヤンの仏像は破壊され
帝国主義の象徴のWTCに文明の利器が突っ込んだ
そして今 空からミサイルが何千発も降ってくる
人々はふるさとを捨て いくあてもなく逃げ惑う
逃げる元気もない人々は
むなしくとどまり空を仰ぎ アッラ−に祈るのみ
相手のみえない空爆は 生存を脅かし家々を破壊する
原爆にも思えるパワ−で アフガンの村々は壊滅され
逃げ惑う弱い人々や子供を次々に殺傷してゆく
一体 鬼はだあれ
あの青々と 光と水のあふれる 豊かなふるさとを
こんどこそかれらに返してあげなくては
そして文明国は その傲慢な所業を深く反省しなくてはならないだろう
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Copyright 2006 Spiritual Peace Musician Ikebe Yukie , All right reserved.
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