ゆきちゃんの世界
  * * * 阪神淡路大震災ボランティア * * *
昨年来の異変

1995.2.3. 2月通信つづき(地震報告) YUKI.I
 
 昨年は米騒動に始まり夏の干ばつ、北海道や三陸地方の地震や大津波、そして新暦の一月とはいえ、旧暦ではまだ同じ戌年の暮れに今回の兵庫県南部地震がおきた。

 阪神間ではおこらないと思いこまれていた地震が、多くの人を揺さぶり、眠っている目を覚まさせた。そして又、一瞬のうちに家屋の下じきになった5千人もの人々は苦しみながら、その尊い生命を奪われてしまった。  ここに深く深く哀悼の意を申しあげます。

 奇しくも一年前のロサンゼルスの大地震も同じ1月17日におきているといわれています。
この偶然の一致とみえる背景には、様々なうわさや憶測が乱れとんでいますが、それらに迷わされることなく、自分なりの良い気づきを求め、方向性をまちがえないようにしたいものです。

 又、昨年は年頭から数件ものバラバラ事件や愛犬家連続殺害事件、妻子を殺した医師・・・・など殺伐とした事件があいつぎ・・・汚職の発覚・・・政治のハチャメチャ・・・そして、だめおしのごとくの阪神大震災! すべて、これまでの裏にあって歪み、隠されていたものが、表に現れ、吹き出てきたともいえる、激動の年でした。

 
 今、ヨーロッパでも一月半ばから雨が降り続き、ライン川の水位が3倍になり、多くの都市が水につかり、現在オランダ・フランスだけでも、阪神大震災の当初の40万人の避難民と同数の人たちが避難しているそうです。

 チリ沖のエルニーニョ現象もこれまでにない高温で広い水域に広がり、いよいよ不気味さをましてきています。
 
 薄くなった海底の地殻が口をあけた時、その影響はどこまで及ぶのでしょうか。外国の寒波、日本の各地での変動、これらは、天災というより、これだけの科学力をもちながらその方向性を見失い、生命から、自然からかけ離れてしまった人類にとっては、今回の大震災も大洪水ももはや自ら招いた人災ともいうえるのかもしれません。

 今、宇宙から太陽から地球から海から大地から、怒りに震えるうなり声をが聞こえてくるかのようです。この波動が感じれませんか。ただただ謙虚に自分の内に呼応する声なき声に耳を傾けてみてください。内なる自然の声を聞いてみてください。人為的、作為的な不穏な空気やこの機に乗じた扇動的な動きや情報がとびかっていますが、日との策略や知略や名声へのデモンストレーションに耳を傾けることはありません。
 
 よく耳を澄ませてみるとこの最後の始まりといえる胎動の中に、清新な明るい気がみちみちてこようとしているのがわかるでしょうか。この困難な状況、苦しみの中でこそ、求める人には掴むことのできる真実への気づきがなされようとしているのです。

 わたくし個人に関しては、ほとんど被害はなく、マンションも大丈夫で、水は元々六甲の井戸ですし、ガスもプロパンですから、夫々まもなく復旧しました。同じ灘区でも恵まれ過ぎていて、当日から炊きだし組で毎日ボランティア活動をいろいろとさせていただいています。

 本物を感じる会の会員さんたちも、誰一人傷もなく、不思議と守られていたことを、喜びあっています。多くの皆様にもご心配をいただきまして、有り難く、こんな時こそ、人の暖かさが身にしみる思いでございます。


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