
提言(3)
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提言3 1995.3. YUKI.I
■テーマボランティア
各区ごとのボランティアセンターとコーデネーターの設置
親身な訪問ヘルパー制度の再編拡充
高齢者、障害者に、仮設住宅などへのわかりやすい情報の提供をお願いします
潜在ボランティアの汲み出しをご案出下さい
●実際提言を書く時間がありません。
まだまだ震災後3カ月ではいろいろ書いたり考えたりする気持ちの余裕も時間もありません。
私も子持ちの専業主婦ですし、こうして2カ月間ボランティアのテントで働いてきました。
しかし、学生さんたちがどっと少なくなった今、六甲山をのぼりおりしながら、ゆっくり書くひまもテントを暖めるひまもありません。
もっと賢そうな学生さんに提言を書くよう薦めてみてもそんなの考えるひまもないやというのが本音でした。
いちど行政が、市民の声を聞く会とか、ボランティアをねぎらう話し合いをかねたバイキング!(いつも冷たい弁当それももうすぐ打ちきりとか)でも催してくださったらいいのにと思います。みんないつも冷たいおにぎりですもの。
行政って公僕という気持ちよりエリートという意識やお上意識、そして、自己防衛意識でガチゴチみたいですね。 本当に市民の声を聞く気がおありになるのでしょうか。
こん回の提言募集もポ−ズだけなんじゃありませんか??!
●なまの市民に接してください
役所が、ボランティアのリーダー会議や全体会にお出になったりすれば、とても役に立つ情報が満載だとおもいます。
地震ですべてがひっくり返りました。″お上″もお上意識を捨てて、でんぐりかえって地べたに寝にきみてください。上下いりまじって融合の時が今きていると思います。
地震で裏が表に上が下に全てがひっくりかえったのです。
ですから青島さんもノックさんも浮上してきたんじゃないでしょうか。
知らないところ見えなかったところをあえてみにきてください。
市民はまだまだ神戸市を信じています。この大震災で気づいてくださることを切に願っています。
2月の寒い日でも若者たちは、テントの中でダンボールをひいて寝袋と毛布1枚で凍えていました。
4月の新学期が始まった今でも、授業がおわってからものぞきにきてくれます。
遠くに帰った子も土日にでてきたり、責任あって、気になって電話をくれたりしてくれます。
4月になってからは、灘ボランティアのテントにも区民センターのお弁当のあまりがなくなりました。
まさに手弁当で、わずかに残った若者たちもどんどん食いぶちでお金も少なくなってきています。帰りの旅費のアルバイトをしなくてはならないそうです。
●こころの交流を日常のものに、喜びあえる豊かな街に
行政がおおまかなところにしか目がむかない時、わたしたちボランティアのテントでは、一人一人に細かく対応でして、沢山の高齢者や障害者そして、もちろん多数のお手伝いできた方々に喜んでもらえてよかったなと思います。
そして、一緒に喜びあえる喜びが又ボランティアの心に暖かい火をともしてくれます。
次の活動のエネルギーになります。
この非日常での助け合い、心の交流が日常のものになってこそ、本当の思いやりのある町であり心のかよいあう町づくりができると思います。
皆の喜びあえる豊かな町になると思います。
区ごとのボランティアおかかえ部隊を作ったらいいんですよ。
そして、ボランティアがおかたい区役所に入るのでなく、区役所がボランティアのテントに出張すればいいと思います。
どちらかが先に心をひらけば、相手も開きます。
ましてや一応上にたっているような、権威のおありになるほうが、自分の殻や枠を壊して、″お上″から″下僕″″公僕″に転換なされば、市民も心を開き感謝して、ともに喜べる町づくりへの協力をおしまないでしょう。
神戸市民は皆、神戸が大好きだし、愛しているのですから。
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