ゆきちゃんの世界
  * * * 阪神淡路大震災ボランティア * * *
神戸は揺さぶられた 地震報告第1弾

この地震報告は、わたくしYUKIがほぼ毎月出していた「本物を感じる会通信」のち「ひまわり通信」から、地震に関するところをピックアップしたものです。


   地震報告 第1弾   1995.2.8  YUKI.I


神の戸は  揺さぶられた

      今 まさに   天の岩戸が  開かれんとす
                                  
         
          死者       5276人
          行方不明        6人
          負傷者    2万6815人    避難民約25万人
          家屋損壊  10万6763棟         (2月8日現在)
                                    
 
 1995年、1月17日、朝未だき、午前5時46分「平成7年兵庫県南部地震」が起きた。 
 
 私、YUKIの住む4階建てのマンションは、阪急六甲駅から北西方向、六甲山の中腹標高約500mほどの高台にある。いつもはとっくに起き出している時間だが、たまたまふとんの中で目をあけていた私は、突然″ドーンドン!″と突きあげれられ、″ユサユサ、ユラユラ、ガタガタガタ・・・″と起き上がれない程激しく揺さぶられた。
 ″地震だ!これは大きいぞ!″
と夫も目を覚まし、私はあわてて、隣のふとんに寝ている次女の上に覆いかぶさった。 
    
 天井から照明が落ちてきたらこまると思い、私もふとんをひっかぶり、大きな揺れの中、必死で娘におおいかぶさっていた。隣に寝ていた長女も夢うつつで、「地震だ」と叫声を発し、布団にくるまっている。ようやく大きな揺れがおさまった。後からみれば、たった20秒だったそうだが、実際数分にも感じられた恐怖の20秒間だった。

 揺れがおさまると、娘が私の下から「お母さん重いよ〜」ともぞもぞはいだし「お母さんにつぶされちゃうよ」と言う。「お〜い、みんな大丈夫か」と夫がそれぞれの部屋に声をかけると、「大丈夫だよ」と返事があり、一同一安心する。

 再び、大きな余震に揺さぶられる。停電で家の中も外も真っ暗で、窓ガラスの向こうでは夜景が消えて真っ暗になった町のあちこちに早くも火の手があがり、燃えさかる炎が肉眼で十分にみてとれる。隣の古い7階建てのマンションからは沢山の人がすでに道路に避難している。
 
 私も玄関につんでいた米袋の山がたおれて通れないのでベランダから階段に移り下りてみる。下の町では、救急車や消防車の音が悲鳴のごとくいきかっている。隣のマンションは亀裂だらけで、屋上では重油が漏れる匂いがしているが、バルブがわからなくて騒いでいる。
又私の方も階段は水びたしで、管理人さんが、あわててガスも水も元栓をとめたそうだ。


ゆきちゃんの世界 阪神淡路大震災ボランティア 次へ


Copyright 2006 Spiritual Peace Musician Ikebe Yukie , All right reserved.